日本のガラス史

日本で最初のガラスは弥生時代だと言われています。なぜなら、弥生時代の遺跡から勾玉や管玉といった装飾品が発見されているからです。しかし、この勾玉や管玉が日本で製造されたものかはわかりませんが、日本で最古のガラスだと言われています。今日ではガラスと呼ばれていますが、今日に至るまでにガラスは様々な名前で呼ばれてきました。古くは、インドを経て中国から伝わった玻璃や瑠璃と呼ばれていました。16世紀にはヨーロッパから様々なガラス製品が渡来し、ポルトガル語のビードロやオランダ語のギヤマンという名前で呼ばれるようになっていきました。ちなみに日本で最初の西欧ガラスは、1549年に来日したポルトガルの宣教師フランシスコ・ザビエルが来日の際に一緒に持ってきたガラスの鏡や遠めがねが日本で最初の西欧ガラスと言われています。ビードロやギヤマンで親しまれていた更にその後、オランダから伝わったガラスという名前が人々の間で使われるようになり今日でもガラスという呼び名で親しまれています。ところで、ガラスはオランダから伝わった言葉なのに、硝子と書いてガラスと読むのかについては、ガラスは原材料に硝石を使っているから硝子と書いてガラスと読みます。